●人によって違うと思いますが
写真というのはパーソナルなものだと思っているので、人の数だけ写真の意味やスタイルがあると思ってます。
僕にとっては、写真というのは自分の視線を切り取るものです。僕はこんなふうに世の中を見てますよと、そんな感じ。
この時、視線を切り取るツールとして活躍するのがファインダー。デジカメで言うとビューファインダー。背面の液晶ではないです。
●ファインダーは視線を切り取る
僕が写真を撮るときの手順はだいたいこんな感じです。
あ、あれなんだろ? おもしろいな。これの何にひかれたんだろう? 色かな? フォルムかな? たたずまいかな? それを考えながら対象物を観察します。
見極めがついたらどんな角度でどんな距離からどんな露出でどんな光の角度で撮ればいいか考えながら、まだ対象を観察します。同時に手元ではカメラを取り出して、カメラを見ずに、対象を見ながら露出補正をいじったりしてます。
この角度でこの距離から、と決めたらまだ対象物を見ながら目の前にカメラを構えます。
すると、ファインダーが目の前に来て、肉眼の視界がスッとカメラの視界に切り替わるんです。このときの感覚が、まさに「視覚を切り取る」感じなんです。
露出や画角を微調整してシャッターを切ります。
こんな感じで僕は写真を撮ってます。
●何をどう撮るかでカメラへの要求は違ってくる
僕はこんなふうに撮ってますが、例えば風景写真の人はビューファインダーなんか必要ないでしょう。それより、大きな背面液晶で隅々まで絵面を観察して、納得してからシャッターを切るでしょう。
天体写真を撮る人は背面液晶と長焦点レンズが必要でしょうし、スポーツ写真を撮る人はビューファインダーと長焦点レンズが必要でしょう。
人によってカメラの性能に要求するものは違ってくるんです。
で、僕にはファインダーが必須なんです。
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