中堅コンパクトデジカメを今こそ復活して
残っているのは工事用だけ
コンパクトデジタルカメラはスマホにその地位を奪われて、今では虫の息である。
生き残っているのはいわゆる工事カメラ・タフカメラと言われているもので、アウトドア、しかも建築現場で使うための、雨でも汚れても落としても壊れないタフなカメラである。工事のビフォーアフターを写真に撮っておいて報告書に添付したりするためのカメラだ。さすがにこれだけのタフさをスマホには誰も求めていない、ニッチな市場だ。
だが、その他の日常的に使うカメラの需要はもはや回復できない、と、メーカーも思っている、と思う。
で、実は違うんじゃね? と言うのが今回の趣旨だ。
中堅コンパクトデジタルカメラとは
まずは以下で述べる「中堅コンパクトデジタルカメラ」について、定義しておく。
今から10年ほど前に軒並み製造されなくなった、ちょっと本格的なコンパクトデジタルカメラのことを指していて、コンデジなのでレンズ交換はできない。
しかし、これだけだと、例えばフジのX100とかリコーのGRシリーズとか超のつく高級カメラが範疇に入ってきてしまう。
お値段として区切ると、発売当時の価格で10万以下(当時の価格でおよそ6〜8万程度)、ファインダー(EVF含む)付きのカメラ、ということにする。なんか、曖昧だが、このくらいで勘弁しろ。してください。
具体的にはOLYMPUSのstylusシリーズとか、富士フイルムのXシリーズ(おっと、X100もXシリーズだがあいつは違う)とか、PanasonicのFZ/LF/FX/TX/TZ、キヤノンPowerShot Gなどだ。Nikonはこの分野では10万以上の野鳥観察用高倍率レンズしか出してなかったような気がする。調べるのは疲れたから分かれ。わかってください。
この辺りの中古カメラが高いのだ
この辺りのカメラが中古市場にときおり流れてくるのだが、軒並み当時の販売価格以上の値段がついているのだ。しかも2万〜5万程度も高値がついている。先日は、僕が6万程で購入して10年使った富士フイルム X30が85,000円で売られていた。10年後に2.5万もアップして売られていたのである。
周りを見渡して見ると、同様のレベルのコンパクトカメラがやはり当時の販売価格よりも高値で売られている。最初に気がついた時はびっくりしたが、この傾向は続いたままだ。
一言で言えば、この辺りのカメラは高騰している。言い換えれば需要がある。
そこそこのレンズ性能とズーム域を持ち、ファインダーが使えるコンパクトカメラ。この需要、まだまだあるんですよ、メーカーの皆さん。嘘だと思ったら中古カメラ屋に行って値段を見てください。嘘でないとわかったなら、今すぐ出すこと! 出してください。
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