2026年10月30日金曜日

■■TVじゃないのよ写真はハッハー(中森明菜風)■■

 ■■TVじゃないのよ写真はハッハー(中森明菜風)■■

なんだか変な感じがするぞ

 初めて買ったデジタルカメラはCONTAX TVS digitalだった。撮っている時になんだか変だなぁと違和感を感じていた。

 撮った写真を眺めていて、最初に思ったのが「テレビみたい」だった。なんでかなーと、しばらくして気がついた。縦横比が違う! それまで知らなかったのである。TVSの縦横比は4:3で、これは当時のブラウン管テレビの縦横比と同じだったのだ。

 それまでずっとフィルムで撮っていたので、3:2の画面/ファインダーが染みついてしまっている。撮影時に感じていた違和感の正体はこれだったのである。

 3:2に変更しようと思っても、そんな項目はない。僕が触っていたコンパクトデジタルカメラは、アスペクト比は4:3固定で他に選択肢がでなかった(はず)。

肘がぶつかるんだよ、狭いよ

 せっかく28mmで撮っているのに、狭苦しくてしょうがない。

 広角スナップの魅力は、その画面の広さにある。時には全体を見渡しきれずに、撮影時に気が付かなかったものが写りこんでいることもある。それも面白さの一つだった。いや、時にはどころか、パンフォーカスでバシバシ撮っている時は、ほとんどよけいものが入り込んでいた。それを楽しんでいて、不快に感じたことはなかった。

 が、4:3のファインダーで撮っていると、どうにも画面が狭苦しい。遊びの余地がないというか、なんだか、全体が見えてしまったような気になって、画面が狭苦しく感じたものである。狭い映画館のシートみたいだ。

 この受難の時代はその後のキヤノンS80でも続き、リコーGX100までがまんしなくてはならなかった。

 今思うと、このころのファインダーは一様に狭苦しく(見え方が小さい)、たとえ3:2であっても同じ感想だったかもしれない。

 最近、貧乏人のGRとしてiPhone8で写真を取り始めた。面白いことに、ファインダーで撮っている時は画面コントロールにさほどこだわりがなかったのに対して、モニターで(iPhoneで)撮る時は、画面全体をコントロールしようとする自分がいる。奇妙なことだ。

iPhoneのカメラアプリ

 これまでiPhoneはメモカメラであり、これで写真を撮ろうとは思わなかった。原因は4:3にある。ちなみに、標準のカメラはアスペクト比を変更できるが、3:2にはできない。

 ある時、貧乏人のGRというフレーズが頭に浮かび、(このフレーズは検索したら実在してた)それを実現するためにiPhone8を引っ張り出してカメラにしたてて、僕の「貧乏人のGR」にしようというわけだ。

 で、使えるカメラアプリの選定に入ったわけで、ここで思いもかけず、4:3対3:2のバトルが再燃することになる。

 簡単にいうと、ProShotとVarlensというアプリの一騎打ちとなった。それぞれに良い点と悪い点があり、ビューファインダーの見え方は僕の中の大きな争点となった。

 3:2にした場合、Varlensは撮影領域全体を見渡せるが、ProShotはクリアに見えるのが4:3領域だけで、そこからはみ出す3:2の領域がグレー表示になって、画像確認が難しかった。思いもかけず、ProShotの作者さんに声をかけてもらい、何度かやり取りしたものの、仕様上、この部分をクリアにするのは難しいということで僕も納得した。

スクリーンショット。こんな感じでProShotには上下に見えにくいグレーの撮影領域がある。


 こちらはライバルのvarlens。撮影領域はスッキリしている。



見えなかった周辺が面白い

 その時、昔を思い出したのである。前述のように、なぜかモニタで全体が見渡せるとその全てをコントロールしたくなる自分がいた。でも、フィルムの時は、ファインダーで見えていなかった、意識していなかったものが写っているのが面白かったはずなんである。

 いいじゃん、全部コントロールしなくて。見えている4:3の領域でざっくり切り取って、何が写るか見てみようじゃん。いつからこんなギスギスした写真の撮り方をするようになってたんだろう? 反省しきりである。

 僕が3:2にこだわるお話はここまで。なんだか脇道にズレた気もするけど。

 今のところ、ProShotをメインアプリとして使っていくつもりだ。

 さて、カメラとしての、貧乏人のGRとしてのiPhone8については、また別のお話がある。それについては稿を改める。

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